20171019

東村アキコ『かくかくしかじか』



小学生のころ所属していた野球チームの監督は鬼監督で、練習はものすごく厳しかったし、泣いたら「男なのに泣くんじゃない!」と怒鳴られた。

小学6年生になり、いよいよ中学受験が近づいて、塾が忙しくなり野球を辞めることにした。

今だに覚えている。雨が降る夜だった。自宅から監督の自宅に電話して、「野球を辞めます」と伝えると、ただ「そうか・・・」とだけ言われた。翌週自宅に監督から電話がかかってきた。「今度試合があるから来ないか?」

自分勝手に辞めてしまって、色々指導してくれた監督やコーチに後ろめたい気持ちはあったけれど、中学受験を理由に辞めるという自分の格好悪さも自覚していて、結局その試合には行かなかった。

もうあれから20年近く経つけれど、ずっと後ろめたい。
でもそんな後ろめたい気持ちも抱えながら、自分が信じることを一生懸命やっていこう。
そんな気持ちにしてくれるマンガでした。

*マンガの内容は、野球ではありません笑

東村アキコ『かくかくしかじか』のテーマは、wikipediaから引用すると、
どうやって「美大に合格したか」、「漫画家になれたか」と、東村は、よく若い子に聞かれるが、絵を描くということは、ただ手を動かし「描くこと」、「どれだけ手を動かしたか」が全てだ。日高教室で同じものを何回も何十回も強制的に描かされた。それがよかったと思う。楽しくだけでない押しつけるような、きつい先生に出会うこともだいじだ。大学で描けなくなったのは、「何を描くか」、「自分の描きたいものは」と考えたからだ。根気のない子や頑張れない子、逃げで描く子は無理だ。絵を描くことに生活で一番集中してないと。しかし、口で言うと偉そうだし、若い子には伝わらないので漫画で表そうとした。若い子は、ある日何か降りてきて、いつかすっと描けるようになると思っている。それは違って、しんどいが想念の海の中から無理やり、何か掴んで引きずり降ろすしかない
という感じです。

雨の日にセンチメンタルな気持ちになりながら、読んでみると最高です。

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