20110812
愛するのも怒るのも同じ距離
ダチョウ倶楽部のコントで、喧嘩腰で2人が睨み合いながら近づき、キスをするというものがある(YouTubeで動画見つからなかった)。なんとなく面白いなぁと思っていたのだけど、なんで面白いのかわからなかったから、人類学の視点で考察してみた。
「Personal Space(パーソナルスペース)」という心理学用語がある。人類学者エドワード・ホールによると距離は以下の4つに分類できるそう。
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1・密接距離(intimate distance) :0cm~45cm・身体に容易に触れることが出来る距離
・家族、恋人など、ごく親しい人がこの距離にいることは許されるが、それ以外の人がこの距離に近づくと不快感を伴う
2・固体距離(personal distance) :45cm~120cm
・二人が共に手を伸ばせば相手に届く距離
・友人同士の個人的な会話では、この程度の距離がとられる
3・社会距離(social distance) :120cm~350cm
・身体に触れることは出来ない距離
・あらたまった場や業務上上司と接するときにとられる距離
4・公衆距離(public distance) :350cm以上
・講演会や公式な場での対面のときにとられる距離
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一番近い距離にあるのが、「最も親しい2人」か「負の感情を持つ2人」。ダチョウ倶楽部の喧嘩キスコントは、一瞬でこの「マイナスな関係」が「プラスの関係」になるのがおもしろいのかなぁ。
それにしても、「どうぞどうぞ」といい、ダチョウ倶楽部は人を巻き込むコントが多いですね。
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