セバスチャン・サルガド写真展「アフリカ 〜生きとし生けるものの未来へ〜」
@東京都写真美術館へ行ってきました。
この展覧会は、かつて経済学を専門としていたセバスチャン・サルガドの視点を通して「見捨てられた大陸」と呼ばれるアフリカの現状に迫るものです。サルガドが初めてアフリカを取材した1970年代から今日に至るまで、世界各国でアフリカの飢餓、砂漠化を救うべくキャンペーンが組まれ、さまざまな計画が実行されてきました。にもかかわらずその状況は一進一退を繰り返しています。度重なる紛争で、さらに悪化する環境を食い止める手段すら見つからない地域がある一方で、経済的発達が見込める都市では一時期、爆発的に経済が発展し、アフリカが保有する資源にも注目が集まっています。格差が広がるばかりのアフリカの現状をどのように理解し、関わっていくかが国際的に問われているのです。
作家は現在、自ら「最後の大プロジェクト」と語るシリーズ「GENESIS(ジェネシス/起源)」に取り組んでいます。このプロジェクトは世界各地、前人未踏の地までも取材し、作品発表だけでなく、教育や植林活動等を通して地球の恵みと人類の歴史を見直そうとするものです。本展覧会では、「ジェネシス」シリーズの最新作も含めた作品群100点を展示します。
白黒のコントラストが美しく、
粒子の粗さがアフリカの匂いを伝える。
アフリカの人々や大地が写された写真からは、
音だったり匂いだったりが聞こえてくるようで、
どきどきしてしまいました。
虐殺後の村の写真もあったりして、
思わず目をそむけたくなったけど、
過去の過ちとして受け止める以外に、道はないのかもしれません。
"There is no way to peace — peace is the way."
映画『ホテル・ルワンダ』を見直したくなりました。
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